- 闇金と縁を切るには専門知識のある法律家へ相談する必要がある
- 関係先を巻き込むのを避けるために早い段階で手を打つこと
- 警察への相談は解決には結びつかない事が多い(無駄では無いかも知れないが)
この記事では「どうすれば勤務先や親族など周りへ連絡をされずに闇金業者との関係を終わらせることが出来るのか?」という内容をまとめています。
既に嫌がらせや取り立てを受けてしまった方は、被害を最小限に留め、関係各所への理解を求めることにも繋がるので参考にしていただければ幸いです。
東京弁護士会所属中野すずらん法律事務所勤務
東京弁護士会所属。30年以上の闇金対策の実績を持ち、闇金だけではなくネット上の詐欺や、オレオレ詐欺の対策なども得意分野としている。
大阪司法書士会所属。20,000件を超える闇金解決の実績があり、NHKの番組『ねらわれる若者たち追跡”SNSヤミ金”』にて取材を受けている。
闇金から周りへ連絡させずに縁を切るにはどうしたら良いか?
闇金業者の嫌がらせは、「支払いが遅れる」「闇金からの連絡を無視する」「闇金の要求に従わない」などのきっかけから開始されます。
このときに闇金に教えてしまった勤務先や家族の個人情報もターゲットとなります。
そのため闇金業者が動く前に闇金との関係を終わらせる必要があるのですが、警察へ闇金被害の相談をしても動いてもらえないことが多く被害届けを受理してもらうことさえ難しいのが現状です。
ではどうすれば良いのか?続いて闇金との関係を終わらせる「相談先」について説明いたします。
闇金対応に強い法律家へ依頼することで被害を未然に防ぐことが出来る
最初に結論をお伝えすると、「闇金が嫌がらせをする前に、闇金に強い弁護士・司法書士に相談して闇金との関係を終わらせる」
という方針で動くと、勤務先や親族へと連絡をされずに済む可能性が高いです。
闇金に強い弁護士や司法書士などの法律家が介入することで「闇金の取り立てをストップさせ、支払いを停止させ、その後被害者に一切の接触をさせない」という条件で交渉をしてもらえます。
専門知識を持った法律家の介入後、平均で8割程度の闇金業者が当日中に被害者から手を引いています。
なるべく早い段階で法律家へ相談をしておくことが、闇金へ教えてしまった関係各所への連絡や嫌がらせを防ぐことに繋がります。
※8割の根拠は:弁護士の介入後、解決まで何日かかる?を参照。
闇金業者との間に弁護士が介入することで、業者が引いていく理由
- 闇金業者は逮捕されないことを第一に考えている
- 弁護士が警察や金融機関に申し入れることで、闇金の使うスマホや口座の強制凍結を行うことができる
- 「この事務所が入ったらお金が取れない」ということが闇金業者の中に浸透している
上述したように闇金のトラブルについて警察に相談しても動いて貰える可能性は極めて低く、闇金問題については被害届けさえ受理して貰えないケースが多いです。
しかし、闇金に強い弁護士が介入することで闇金業者は「警察が本格的に動く可能性が高まる」「商売道具である銀行口座や携帯電話を止められてしまう」というリスクを背負います。
更にそれ以上のお金も回収が難しくなるため闇金業者は専門知識を持った弁護士や司法書士が介入した時点で「ここまでだな」と取り立てを敢えて止めることが多いのです。
闇金の使う口座の凍結は代理人弁護士による(1)財務局へ届出、(2)警察へ届出、(3)金融機関への届出により実現します。(振り込め詐欺被害救済法)
携帯電話も、代理人弁護士が警察に被害届とセットで利用停止を要請することで止まります。(携帯電話不正利用防止法)
既に闇金から借りている場合の解決方法
闇金に元利金を支払っている間は、嫌がらせなどが行われることはありませんが、支払いが滞ったり、闇金の連絡を無視することで嫌がらせが発生します。
なので、「払えない」「支払いが苦しい」と感じた時点で法律家を介入させ、関係を断っておくことで関係各所への影響を避けられます。
闇金に申し込んでしまった(借りていない)場合の解決方法
闇金と知らずに申し込んでしまったり、申し込んだものの色々と調べている内に怖くなって闇金の融資をキャンセルしたくなったという場合の対策になります。
申し込んだときに闇金に勤務先などの個人情報を渡していると、融資をキャンセルしたときに「キャンセル料」の支払いを要求され、断ると教えた個人情報に電話をかけたりといった嫌がらせをされる可能性があります。
この様な場合、すぐに法律家に相談・依頼して、闇金から連絡が入り次第介入してもらうことで被害を未然に防いでもらうことが出来ます。
闇金問題の解決後にやっておいた方が良いこと
勧誘の電話が入る可能性があるので電話番号は変更した方が無難です
闇金問題が解決したあと、電話番号は変えておいた方が無難です。
何故なら、闇金業者はグループ間で顧客の情報をまわして共有しているので、同一グループの闇金業者から勧誘の電話が入る危険性があります。
押し貸しの危険があるので、闇金に知られた口座は解約することを推奨します
闇金業者はグループ間で、顧客の電話番号だけでなく口座情報も共有しています。
そのため、闇金業者に知られた口座を放置していると、勝手にお金を振り込んで利息を請求する「押し貸し」の被害に遭う可能性があります。
押し貸しを防止するためにも、闇金に知られた口座は解約しておくことをお勧めします。
闇金問題が解決した後、取り立てが再発することは無いのか?
当サイトで紹介している法律家(ウイズユー司法書士事務所、Duelパートナー法律事務所)が介入した場合、闇金問題が解決したその後に取り立てが再発することはほとんどありません。
しかし、稀にですが半年ほど時間をおいて、闇金が接触してくることがあるので、その場合にはアフターフォローを行っています。
この様な事態が無い様に、闇金に知られている携帯電話の番号の変更や口座の変更をしておくことが望ましいです。
弁護士が介入してから解決までにどれくらいの時間がかかるのか?
弁護士が介入してから解決するまでに、だいたいどれくらいの時間がかかるのですか?
ただし、ヤミ金との関わり方は人それぞれ状況が違うので統計上の数字があてはまるとは限りません。
一番早ければお問合せからだいたい1時間くらいというところです。
ほとんどの業者は当事務所が介入すると何もせずに手を引いていきますので8~9割程度の闇金が当日中に解決しています。
参考記事:闇金を弁護士に相談したその後より引用
それぞれの事務所によって多少の差はありますが、闇金に強い法律家の介入後、約8割程度の業者が当日中に依頼者から手を引いています。
ただし、一部、法律家が介入しても取り立てを止めない悪質な業者が居ますので依頼前にご自身が関わっている業者が、対応が長引きそうな相手かどうかを確認しておきましょう。
具体的に危険な業者の情報などは参考記事の闇金を弁護士に相談したその後にて解説しています
闇金問題を解決するために、闇金業者との向き合い方
闇金問題は、通常の金融業者の問題とどう違うのでしょうか?
闇金は聞き出した勤務先や家族などの個人情報を人質に、ウソと恐喝で被害者から生かさず殺さずでお金を巻き上げることが仕事です。
完済金を支払っても、受け取らないか、手数料が足りないなどの難癖を付けて完済を認めないため、関係を終わらせてもらえる可能性は極めて低いです。
闇金業者は恐喝集団であり、闇金を金融業者として考えていると、いつまでもむしり取られてしまいます。
闇金業者は完済をさせずにいつまでも金銭を脅し取ることを考えており、お金を返せば関係を終わらせられるものでは無いということを覚えておいて下さい。
警察では闇金問題は解決できないのか?
警察に闇金相談をしても動いてくれないのは何故でしょう?
警察は被害届けすら受理してくれないケースが多いです。
警察への相談は全くの無駄では無いかも知れませんが、専門知識を持った法律家へ相談することが早期解決につながります。
弁護士は具体的にどの様に闇金問題を解決しているのか?
闇金問題を解決する際にどの様に対応しているのですか?
そのためしっかりと交渉出来る弁護士選び、法律事務所選びをする事がヤミ金問題解決のカギとなります。
闇金は違法であり、闇金業者本人もそのことを分かってやっています。
まっとうな金融業者の債務整理とは異なり、法律の知識に加えて「圧力、交渉力」そして「闘っていく」という法律家のスタンスが重要になります。
まとめ
- 闇金問題の解決は、弁護士や司法書士を介入させると早期解決につながる
- 闇金は支払いが滞るか、連絡を無視するなどで取り立て、嫌がらせを開始する
- 闇金が動く前に法律家を介入させると周囲へ連絡をさせずに終わらせられる可能性が高い
闇金業者は、金融業者ではなく、恐喝集団として対応を考えなければなりません。
真面目に完済を目指しても、闇金業者は完済金を受け取らず、生かさず殺さずでいつまでもお金を回収することを考えています。
実際、当サイトの法律家へ相談をされる方の多くが「もう支払えない」という状況になっており、中には既に勤務先へ連絡をされてしまっている方も一部います。
闇金の利息はとても支払い続けられる様なものでは無いので取り立てを受けるのは時間の問題です。なるべく早い段階で闇金に強い法律家に相談をしておくことが、被害拡大の防止策となります。
以上、「闇金の解決方法|周りに連絡をさせず縁を切るには?」という内容でした。
闇金弁護士110番、運営会社の編集部がこの記事をまとめています。弁護士の先生や、司法書士の先生への取材を行った上で読者の方に役立つ、事実に基づいた情報の発信を心掛けます。