Twitter個人間融資は闇金

(この記事は2分で読めます)
質問者

X(旧Twitter)などSNSを使った個人融資は一見安全に見えますが、やはり危険なのでしょうか?

正野弁護士正野嘉人弁護士

闇金がSNSにも集客の手を広げているだけであって、同じ闇金です。危険です。

奥野弁護士奥野正智司法書士

危険です。
SNSを使った借り入れは、特に若年層の方が気軽に利用してしまう傾向がありますが、闇金であることに変わりはありません。

この記事のまとめ
  • X(旧Twitter)の個人融資の多くは闇金
  • 支払いが滞ると悪質な嫌がらせが開始される
  • 闇金に強い法律家であれば取り立てと支払いを止めることが出来る
  • 早めに無料相談を使って緊急時に備えておくこと
■この記事は弁護士の監修を受けています

弁護士 久保木 亮介

東京弁護士会所属中野すずらん法律事務所勤務

■この記事の取材に協力して頂いた専門家

正野嘉人弁護士

東京弁護士会所属。30年以上の闇金対策の実績を持ち、闇金だけではなくネット上の詐欺や、オレオレ詐欺の対策なども得意分野としている。

奥野正智司法書士

大阪司法書士会所属。20,000件を超える闇金解決の実績があり、NHKの番組『ねらわれる若者たち追跡”SNSヤミ金”』にて取材を受けている。

X(旧Twitter)の個人間融資は闇金業者

Twitterの個人間融資

X(旧Twitter)上の#個人間融資#個人融資のハッシュタグを使って集客している業者は闇金です。

個人を装ってはいますが、グループで活動している闇金に繋がっていることもあります。

Xのアカウントではアイコンをなんらかのキャラクターに設定するなどして親近感を沸かせている場合もあります。

X(旧Twitter)闇金が貸し付ける2つの方法

SNSを使うヤミ金

1.業者自らXで顧客を募集する

#個人間融資#お金貸します、などのハッシュタグを付けたツイートを業者が行い、声をかけてきた者に融資の対応を行います。

2.Xでお金を借りたがっている者に業者が声をかける

#個人間融資、#お金借りたい、などのハッシュタグを付けて、借入希望のツイートをした者に対して融資の勧誘を行います。

個人間融資闇金の手口

悪だくみする闇金

  • 違法な金利(7日で4割、1か月5割~10割など)
  • X(旧Twitter)のメッセージか、LINEで申し込みを受け付ける
  • 個人での貸し借りであるため闇金では無いと主張する
  • 返せなくなると嫌がらせが開始される
  • 個人を名乗っているが組織で運営している場合が多い
  • 借入の条件として男女問わず裸の写真を要求する
  • 対面の場合、最初の貸付の際に自宅の下見にくる

個人間融資の貸金業者は、入口をXなどSNSにしているだけで、通常の闇金と変わりはありません。

「親しみやすさ」をアピールし、顧客が借りやすくなる様に主婦を演じていることもあります。

しかし、その実情は組織で運営している闇金業者の一部であるケースもあり、顧客が返せなくなると勤務先や家族など、「緊急連絡先」に登録した関係各所へと電話による取り立てや、嫌がらせが行われます。

個人間融資闇金の嫌がらせの手口

闇金の取り立て

  • 実名入りでXに中傷文を書き込む
  • 緊急連絡先に電話する
  • 貸付前に確認したLINEの友人リストに本人の裸の写真を拡散する
  • ネットに顔写真を貼ると脅迫する
  • 電報を送り付ける
  • 職場へ回線がふさがるほど嫌がらせ電話をかける

支払いが滞ると、個人間融資の闇金も取り立てを開始します。

実名入りでXに本人の写真付きの中傷文を書き込んだり、勤務先や家族へと取り立て電話をかけるといったものから、

貸付前に徴収しておいた本人の裸の写真を、同じく貸付前に担保として回収していたLINEの友人リストへ送り付けるなど、悪質な嫌がらせが目立ちます。

特に裸の写真を送信させる手口は、男女問わず増加している傾向にあります。

個人融資業者は法律家の介入で取り立てを止める

闇金の嫌がらせを警察に相談しても、動いてもらえないことが大半です。(参考記事:闇金は警察に相談しても取り立てを止めない!その理由とは?

また、仮に動いてもらえたとしても、警察は最後まで被害者を守ってはくれず、そのことを闇金業者も知っているので取り立てや嫌がらせを止めることはありません。

闇金に強い弁護士が介入すると闇金業者が諦める理由

闇金に強い弁護士の介入後の闇金の思考

弁護士等の法律家が積極的に関与することで、警察が重い腰をあげて本格的な捜査に入ると、闇金業者は摘発されてしまうリスクが高くなります。

闇金は弁護士が介入すると諦める

また、弁護士等の法律家の助言にもとづき、あるいは弁護士が代理人となって、被害届とあわせて携帯電話の利用停止を警察に要請して闇金の携帯電話を利用停止に追い込んだり(携帯電話不正利用防止法)、普通預金口座の強制解約を求める書面を金融機関に提出して口座を解約(凍結)させたり(振り込め詐欺被害救済法)することができます。
闇金業者は弁護士等の法律家が介入した後も一人の顧客に拘り過ぎてしまうと、その他大勢の顧客も失うことになってしまうのです。

その為、闇金業者は厄介な弁護士等の法律家が関わった顧客を諦めます。

個人融資の対応について法律家に取材

質問者

X(旧Twitter)の個人融資の対応は、御社では受け付けていますか?

正野弁護士正野嘉人弁護士

LINEなど何かしら連絡のつく手段があれば介入可能です。

奥野弁護士奥野正智司法書士

対応可能です。

X(旧Twitter)のメッセージのみのやり取りでも問題ありません。

早めに相談だけでもしておくと致命的な失敗を避けられる

今回2名の法律家へ相談をいたしましたが、X(旧Twitter)の個人間融資は通常の闇金業者と同じく、介入することで最短即日で取り立てを停止させることが出来るとのことでした。

闇金業者に支払えなくなると、嫌がらせは直ぐに始まってもおかしくはありませんので、関係各所への影響を避けるには早めに法律家への相談をしておく必要があります。

まとめ

  • X(旧Twitter)の個人融資は闇金
  • 支払いが滞ると悪質な嫌がらせが開始される
  • 闇金に強い弁護士であれば早ければ即日で解決が出来る
  • 早めに無料相談を使って緊急時に備えておく

個人融資の業者も含めて、近年の闇金業者は時代の変化を読み、警察の目から逃れる術に長けています。

そのため、闇金の動向に注意を払っている闇金対応に長けた法律家で無ければ、根本から関係を断つことは難しいです。

元利金を返せなくなると嫌がらせが始まってしまうので、なるべく早い段階で闇金に強い弁護士に相談だけでもしておく様にしましょう。

この記事の執筆者
闇金弁護士110番 編集部
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