質問者

闇金の取り立て方法にはどのようなものがありますか?

正野弁護士正野嘉人弁護士

大きく分けると三段階に分かれます。
一段階目は「電話での取り立て、恐喝、会社への業務妨害(会社の電話番号へ30分~1時間連続で電話を掛けてくる、会社FAXへ数百枚と嫌がらせのFAXを送信し回線をパンクさせる行為)」
二段階目は「自宅住所、会社に頼んでも居ない出前が届く、サイレン鳴らした消防車、救急車が来る、霊柩車が来る、デリバリーヘルス嬢が来ると言った第三者を寄こす嫌がらせ」
三段階目は「自宅、会社のご近所、または関連先に一段階目と二段階目の嫌がらせ」以上が闇金の嫌がらせになります。

奥野弁護士奥野正智司法書士

勤務先や自宅に取り立ての電話がかかってきます。ケースが酷くなると勤務先の近隣店舗や自宅の近隣住民にまで被害が拡大することがあります。
また、頼んでもいない出前やタクシー、葬儀業者を次々と呼ばれたり、救急車・消防車を呼ばれたりします。

闇金の取り立ては生存手段を奪う!手口と対策

闇金業者から金を借りてしまった事によって人生が破滅する人は多いです。美味く抜け出す術を知らなければ周辺の人も巻き込み、職を失ったり社会的に孤立したりして生存していくための環境そのものを破壊しかねません。
闇金被害が後を絶たないのは闇金を利用する人が減らないことにも原因があります。闇金の取り立て手口を知る事により、借金をしてしまう前に慎重な行動を取るための知識を備えておかなければなりません。

闇金業者の取り立て手口

闇金の手口とはとてもシンプルです。基本的には「嘘」「恐喝」「嫌がらせ」のの三つを駆使し、自分達の要求を呑ませるために卑怯な手を使って屈服させてこようとします。
闇金業者への取り立ては主に下記の順序で行われます

1.顧客への電話での督促、恐喝

返済が滞ると取り立てが始まる

闇金が行う最初の手口が顧客に対する取り立て電話です。闇金は融資をする際にはとても親切で話しやすい相手を演じる事があります。返済のためのやりとりについても、滞りなく闇金の指示に従い金銭の振り込みを行っているうちにはなんの被害もありません。
ところが利息かさんでいく中で支払いをしていくための能力が追い付かなくなると、とたんに闇金は脅迫的な態度を取るようになりしつこく取り立てを実行しはじめます。

取り立ての内容は精神的な圧迫と脅し

闇金業者が取り立てで使う手段は恐喝です。支払わなければどうなるか分かっているだろうなと怒鳴り、周りの人間に危害を加えられたくなければ利息を払えと命じてきます。
破産に追い込まれてしまわれれば本人もそれ以降の借り入れが一切できなくなり、経済的なデメリットも大きくなるため誰かに頼る事もできません。
実際には闇金の借金は支払えないようにできており、支払いきらなくてもブラックリストには載りませんが、闇金の脅迫と巧妙な嘘によって精神面を簡単に操作されてしまいます。

2.勤務先、親族への電話

本人が電話に応じなくなりいつまでも支払いをしないでいる場合、闇金が次に狙うのが勤務先です。あるいは緊急連絡先として登録してしまった家親族も狙われる事となり、本人が受けているのと同様の取り立て被害を受ける事になってしまいます。

3.デリバリーを呼ぶ行為

緊急連絡先の登録の際に、その住所となる場所も登録する事はとても危険です。自宅や勤務先にタクシーを呼びつけられるほか、デリバリーや消防車、救急車などを呼ぶといった悪質な迷惑行為を受けるリスクが増してしまいます。

4.ご近所さんへの嫌がらせ

闇金の嫌がらせ最終段階

上記のように闇金は段階を踏みつつ顧客を追い詰めていくという心理作戦を得意としています。まずは顧客本人に対して度重なる取り立て電話を行い、その次には家族にまで取り立てをし始め精神的な圧力を強めていきます。
そしてさらにその次に狙われるのは勤め先の会社です。業務妨害と言えるような取り立て電話を繰り返しかけてくるため、酷いケースだと会社の責任者が警察に被害届を提出する事態にまで発展します。

周囲から孤立する危険性

ここまでの時点でも悪質な嫌がらせに他なりませんが、家族や会社を巻き込むだけでは闇金のやり口も治まらないケースがあります。それが自宅の近所、あるいは勤務先の近所へと被害を出してしまう事になるのです。
周辺への嫌がらせは、顧客本人や会社などへのやり口とほとんど同じようなものです。まったく関係のない赤の他人であっても電話での督促を行い、デリバリーを大量に送りつけるなどの嫌がらせも行います。
闇金から金を借りた人がいるせいで無関係の人にまで被害が及べば周りの人の不信感は免れません。よって顧客自身がその恨みを買う事にもなり、社会的に孤立するリスクが生じます。

闇金業者の取り立て手口で増えてきているもの

1.写真を使った嫌がらせ

闇金から融資の際に緊急連絡先を聞かれるという事を知っている人は少なくないかもしれません。しかし最近では身分証の写真や自らが写っている写真を闇金に送るよう要求されるケースも目立ちます。
取り立ての新たな手口として、闇金はこの写真をネット上で拡散される場合があります。他にも勤務先に対して写真付きで「借金返せ!」と言ったような文言のFAXを送信するケースもあります。

2.裸の写真を使った脅迫

女性の顧客が被害者となるケースで多いのが、裸の写真を撮らせて恐喝の手段に使う手口です。そのような写真を送れば審査なしで融資に応じるなどと誘い込み、上手く入手した裸の写真を闇金は担保としているのです。
そのような写真がネットなどで拡散されれば本人の社会的な立場は著しく傷をつけられる事となります。誰にも見られたくないという一心で取り立ての要求に応じざるを得なくなり、膨大な額の金銭をむしり取られる事例も報告されています。

3.仲介者からの取り立て

090金融はそもそも非対面で顔を合わせる事のない相手ですが、最近ではさらに仲介者を立てて貸付を行うケースが目立ってきています。仲介者が実際の融資を行った場合は取り立てについてもその人物が行うことが多く、実際はこの仲介者と言う者が黒幕である可能性も存在します。

闇金業者は家には来ないのか?

近年の闇金は090金融が主流です。闇金が非対面の活動をして実際に顔をあわせながら融資を行わないのは、自分たちの活動の実態をぼかす事によって摘発を逃れるための手段としているためです。そのため実際に闇金が家までやって来るケースは少ないと言えるでしょう。
しかし対面型の闇金業者も全くいない訳ではないので、絶対に家に来ないと言い切る事はできません。そのため警戒心を解いてしまうのは危険です。
また、家に来ないからと闇金業者を挑発して怒らせてしまうのも絶対にやってはいけない行為です。挑発すればそれだけ嫌がらせが激しくなる恐れがあるので、無暗な行動は慎まなければなりません。

闇金の取り立てを止める対策は?

専門の弁護士への相談が最も早い解決方法

闇金の取り立てを止めるためには、闇金対応に強い弁護士に依頼をすることが最も早く解決する方法となります。
その理由は闇金にとって弁護士とは敵に回したくない相手であるためです。ノウハウのない弁護士であれば反対に闇金からやり込められてしまう事がほとんどですが、実績のある腕利きの弁護士を相手にして対抗しようとすれば闇金側が損失を被る事となります。

弁護士の対抗策

闇金業者が使っている口座や携帯電話の情報については被害者がその手に持っています。その情を個人が上手く活用する事はできませんが、弁護士であれば口座を凍結させたり携帯電話の使用をストップさせたりする事が可能です。
口座や電話はいわゆるトバシであるため闇金そのものの解体にはつながりませんが、弁護士が警察と手を組めば摘発も夢ではありません。そのため顧客との間に弁護士が介入してきた場合、闇金にとってしてみれば活動ができなくなるリスクが舞い込む事となるのです。

警察は動いてくれないのか?

闇金相談を警察にしたとしても、警察は思うように動いてくれない事が想定できます。証拠能力が弱く闇金の拠点も分からない状態であっては警察も動くに動けず、人手不足などの事情もあるため摘発に至る可能性の低い物事に時間を割いている余裕はないためです。
この背景としては090金融と言う非対面形式の闇金が主流化したことが挙げられます。現代では相談に来た被害者がいる場所と、闇金業者が活動している場所が遠く離れている事も少なくありません。捜査対象が管轄を跨いでしまえば管轄権の問題などで動きにくくなり、その分時間もかかる事となるため警察としても消極的な対応になってしまうのです。

まとめ

闇金の取り立ては被害者だけでなく勤務先へも向かう

闇金の取り立ては顧客へのしつこい取り立てから始まり、家族や会社、挙句の果てには無関係の近隣住民など、様々な人を巻き込みつつ被害を拡大させていきます。
自分自身に取り立てが来るだけでも大きなプレッシャーとなりますが、周りを巻き込めばそれだけ精神的な負担も悪化していく事となるでしょう。支払わねばと言う精神状態にされるためいつまでも闇金からは逃れられません。

闇金の取り立て、支払いは専門の弁護士の介入で止まる

闇金の取り立てを一刻も早く止めさせるには、専門の弁護士を介入させる事で事態が収束します。闇金にとっての天敵である弁護士の交渉があれば、早ければ即日解決もするため被害を拡大する前に取り立てから逃れる事も可能です。