質問者

闇金の取り立てが家まで来ることはあるのでしょうか?

正野弁護士正野嘉人弁護士

闇金が家に取り立てに来るケースはほぼ無いですが、闇金と直接会った事があるケースの場合は家に来られる可能性が高まります。闇金と直接会った事がなくても、同じ地域に居住している他の被害者に闇金に扮して家に来させると行った手口もよく使われています。

奥野弁護士奥野正智司法書士

基本的には来ることはありません。

2018年時点では、闇金の取り立てが家まで来る可能性は少ない

闇金業者の実情

闇金業者の取締に関しては現代の警察にとって急務の事柄となっていますが、闇金の摘発が順調に進んでいるかと言えばそうではありません。闇金被害者の数は減る事がなく、一校に闇金が社会から姿を消さないのが実情です。そしてその理由となっている事の一つとして、闇金が時代ごとにやり口を変えて警察の目をかいくぐるようになった点を挙げる事ができます。

 

時代による闇金の変遷

1.八尾心中事件

闇金事件が大きくとり立たされた最初の事件と言えば、2003年に起きた八尾闇金心中事件です。闇金の執拗な取り立てと嫌がらせに追い詰められた60代の夫婦とその保証人であった兄が、借金を苦にして電車に身を投げ自殺した事件です。

脅迫的な取り立てが連日のように続き、自宅近隣や勤め先にまでこの取り立ては及びました。貸し付けに対して返すべき金額を上回る返済をし続けたものの、毎週欠かさず振り込みを要求されていました。闇金によって困窮した一家の悲惨な事例です。

 

2.取り締まり強化

一家が取り立てを苦にして自殺をするという凄惨な事件が発端となり、闇金を社会から追放するための法改正が進んでいきました。それと同時に警察による取り締まりの強化も図られていきます。

それ以前は民事不介入を理由に闇金事件に対して警察が動く事は基本的にありませんでした。しかし大きな事件となった八尾心中事件による世間的な感情論も後押しとなり、行政も警察も闇金対応に対して積極的に乗り出さざるを得なかった背景があります。

こうして現在に繋がる方の整備が徐々に整い、警察も闇金の摘発に向けて動きを見せるようになったのです。

 

3.摘発を恐れて店舗型がほぼ絶滅状態

警察による取り締まりが強化された事によって、一時は闇金の中にも摘発されていく業者が出てきました。ところが違法組織と言うものは法の目をかいくぐるための技術に非常に長けているものです。新たな法整備やその法律に基づいた取り締まりが実施されれば、それらを上手くかわすための次なる手段へと移ります。

2003年以前の闇金の多くは店舗型の闇金業者であり、融資も取り立ても顧客と対面して行われていたため時には暴力などの強硬手段に及ぶ事もありました。嫌がらせも直接的なものが多く顧客にとっても恐怖の対象となっていましたが、このようなあからさまに悪質な行為は当然ながら警察の目にもうつりやすくなります。

そこで闇金は捜査対象となりやすい店舗型の活動を次々に取りやめ、非店舗型である現代の090金融が台頭していったのです。

 

4.090金融は直接危害を加えてこない

上記の事から現在の主流である090金融が確立されていきましたが、非対面のため電話で活動を行うという性質上、闇金業者が直接家までやって来て取り立てを行うことはほぼありません。

しかし絶対に家に来ないという訳ではないので警戒心を全く持たないのも問題です。店舗型闇金も中には存在し、最近では別の顧客を使って家まで行かせるなどの行為もあるため、常に警戒はしておかねばならないでしょう。

 

嫌がらせは被害者の生存手段を奪いかねない

現代の闇金業者が行う最もメジャーな手段が執拗な取り立て電話です。電話のみなら実害と言える程でもないだろうと安易に考えていると、最終的に社会的な地位を貶められかねないので注意が必要です。

取り立て電話は家族や会社にまで及び、そうなれば会社での自分の立場を悪くさせる事も考えられます。近年の闇金はSNSの多様も目立つため、SNS上で誹謗中傷を繰り広げられればネットで繋がっている人達との間でも孤立してしまします。

様々な嫌がらせによって生きていくための環境を破壊されないので、実力行使に出てこないからと言って油断してはなりません。

 

闇金の取り立てに悩んでいるなら早めに弁護士へ

闇金業者の取り立てをどうにかしたいと考えているなら、事態が深刻化してしまう前に早い段階で弁護士へ相談する事が求められます。

闇金対応になれている弁護士が電話交渉を行えば、最短でその日のうちに取り立て電話をストップさせられます。社会的生存手段を侵害される前にいち早く行動し、トラブルが拡大しないうちに解決する事が重要です。