質問者

闇金の利息は現在どの様になっていますか?

正野弁護士正野嘉人弁護士

サイトに記載されている利息、話で伺った利息は真に受けない方が良いでしょう。また、融資を申し込んだ方の収入、支出を聞いてから利息を考える闇金も居ります。

奥野弁護士奥野正智司法書士

10日1割のトイチ、1日3割のヒサンなど様々です。法定金利からはどれも逸脱したものとなります。

 

闇金の利息は高騰している

闇金による利息の扱い

かつて闇金と言えばトイチやトサンと呼ばれる利息設定がほとんどであり、多くともトゴで契約をして利息をむしり取っていく事が主流でした。

10日で1割などのこれらの利率については、一度聞いただけでは何がそこまで深刻なのか分からないかもしれません。しかし多くの融資期間では、1回分の返済期日を30日程度に設定している事がほとんどです。

利息制限法ではどんなに多くても元金に対して年間で20%までしか設定する事ができません。10日で10%という利率をこれと比べてみただけでも法律の上限を大きく上回っている事が分かります。

さらに返済期日が短いことと、複利によって雪だるま式に膨れ上がっていく利息を併せて考えれば、元金に対して利息金額が上回ってくる現実も見えてくるはずです。

闇金の利息は時代とともに高くなる

トイチやトゴなどの利息でも十分に高い設定でありますが、近年ではさらに週倍と呼ばれる利息を設けている闇金が多くなってきました。トゴと比べても利率が非常に高く、あっという間に返済不可能な状況へと追い込まれてしまいます。

闇金業者が利息を高騰させてきた背景には時代による状況の変化があります。かつては闇金に追い詰められても、どのような対処をすればよいのか一般人には分かりにくいものがありました。インターネットが普及しきっていなかった時代であればなおさらです。

しかし現代は警察も取り締まりを強化させ、誰もがいつでもインターネットに繋がれる時代です。様々な知識を吸収した被害者達はすぐにでも警察へ相応の対処を求められるよう駆け込む事ができ、弁護士などの専門家に頼ればすぐに解決できるという事まで知っています。これらの変化によって元金の回収ができなくなるリスクが闇金に生じ、取れるところから搾り取ることの必要性がより強く発生しました。そこで一人の顧客に対してあり得ない程の金利をかける事により、元金が回収できなかった顧客のリスクをカバーしようとしているのです。

闇金の利息の内容

トイチ

トイチとは10日で1割の利息を設定する事です。仮に10万円を借りたとすれば、10日後には10万の元金にプラスして1万円の利息が付くため、借金のトータルが11万円に増えている事になります。

ここで単利の場合であれば、更にその次の10日目にも再び1万円の利息が付くため借金の合計は12万円です。しかし実際の闇金業者が単利で計算を行うことはありません。より多くの返済額を得るため、元金と利息を合算した金額に対してさらに利息をかけていく複利方式であることが通常です。

そのため複利の場合であれば、10日目の借金は10万円の元金プラス1万円の利息のため11万円となりますが、20日目の利息は11万円の1割となるため1.1万円です。よって借金の合計は12.1万円になってしまいます。

トサン

トサンとは10日で3割の利息設定をかけられている借金の事です。10万円の借金が10日目には13万円になっているため、トイチに比べてより負担が大きいことが一目でわかります。

 

トゴ

トゴとは10日で5割の利息が付く事です。10万円の借金が10日後には15万円になり、元金の半分もの額がそのまま利息に上積みされてしまいます。

 

週倍

トゴよりも更に過激な利息設定の方式が週倍です。週倍とは1週間で10割の利息が付きます。つまり借金をした翌週には返済額が2倍になってしまうのです。

 

年利換算した時の闇金の脅威性

トイチやトゴなどとの用語を使って融資のやり取りを行う闇金ですが、年利換算を示さずに貸し付けを行うことから顧客もすぐには事態の重さに気付けない場合があります。

しかし仮にもしトイチで借りた場合、この利息を年利で換算してみると365%にも及びます。闇金の利息の中でも最も低い金利の場合で300%を超えるうえ、これは単利での計算時です。もしもトイチの年利換算を複利で行った場合には3000%を超えてしまいます。

利息制限法上の年間利率上限が20%であるためその差は歴然であり、異常なまでの違法性が見て取れます。

 

闇金の借金に返済義務は無い

あり得ない暴利を設定する闇金ですが、闇金から借りた金は返済する義務がありません。大人しく支払い続けてしまうと利息だけでも高額の金をむしり取られてしまう事になるため、取り立てトラブルを解決するためにも早い段階で専門の弁護士へ相談する事が推奨されます。