質問者

闇金と関わったことで信用情報に影響はありますか?

正野弁護士正野嘉人弁護士

信用情報会社は大きく分けると3つに分かれます。CIC、JICC、全国銀行協会となります、CIC、JICCには影響は与えませんが、全国銀行協会には警察や銀行の判断で口座を凍結されると、その情報が載る可能性が高く、その他の口座を凍結される、新規口座開設が出来なくなる、銀行系のローンが組めなくなるどの影響が出ます。

奥野弁護士奥野正智司法書士

闇金は登録業者ではない為、信用情報に登録される事はありません。

3つの信用情報会社のうち2つは影響なし

影響は部分的

闇金から借金をしてしまった事によって、自分自身の信用情報にキズが付いてしまうのではないかと心配する人は多いです。信用情報に欠陥が生じることを恐れたせいで、専門の弁護士にも相談できず事態を悪化させてしまう被害者のケースも中にはあります。
しかし闇金と関わった事によって発生する信用的リスクは限られています。全国銀行協会については口座凍結の危険性とそれによる障害が発生するリスクがあるでしょう。しかし個人の信用情報を保有しているCICやJICCについては、信用に欠損が出て以降の社会生活を営むうえでデメリットとなる事はありません。

信用情報会社とは

クレジットカードの発行を検討した事がある人であれば、CICやJICCの名称に触れた事があるかもしれません。これらは個人の信用情報を保管している機関であり、クレジットカードの申し込みをする際に情報照会をする人もいます。
過去に履行の遅延があるなど、金融事故に発展した経歴があれば、そう言った情報はCICやJICCに残っている事になります。しかし闇金業者から金銭を借りてもその情報が掲載される事はありません。弁護士に相談して返済をしないと言う交渉でまとまった場合にも、相手が闇金業者である以上は信用情報に欠陥を生じさせてしまうことは一切ないのです。

口座凍結と全国銀行協会

口座凍結とは

闇金はその口座を高利貸しの利益回収口や振り込め詐欺等に利用します。しかしその口座を警察が辿れたとすれば、被害金を押さえるために口座の凍結手続きを取る場合があります。
一度凍結された口座はプロの手によっても戻す事ができません。それによって闇金の活動を封じ込めることが可能となるのですが、口座の名義が闇金とは別の誰かで場合に問題が発生します。

闇金に口座を渡した場合

闇金と関わった事によって発生する恐れのあるリスクは、口座凍結によって生じる全国銀行協会でのリスト掲載です。
闇金被害者の中には、返済に追い詰められるなどして自分名義の口座を譲渡してしまう人がいます。その口座が闇金の手に渡れば間違いなく犯罪に利用される事となるでしょう。
闇金が使っていた口座とは言え、それを開設したのが自分である以上、口座名義は自分自身となってしまうのも当然です。そしてここで発生するもう一つの問題が、口座を凍結された人は全国銀行協会が所有するリストに名前を掲載されてしまうことなのです。
全銀協が所有する口座凍結者リストは、全国の金融機関で共有される情報となります。結果として闇金に譲渡した口座を開設した銀行のみではなく、全国の銀行で以降は口座開設をする事が不可能となります。

闇金の口座に振り込んだ場合

闇金が顧客に融資を行うときと、顧客から返済を受ける時の口座の流れは、通常であれば間に闇金の口座を挟んでいます。金を返す顧客Aから闇金の口座に入金があり、闇金の口座からは金を借りたい顧客Bの口座へと振り込みが実行されます。
ところが昨今の闇金業者は間のワンクッションを挟まず、金を返したい顧客Aには、金を借りたい顧客Bの口座情報を教えて振り込みをさせます。つまり顧客から顧客へと直接的な金のやり取りをさせている事になるのです。
ある顧客の口座に他の顧客から直接金銭を振り込ませる手口によって、闇金被害者が警察から闇金業者の仲間だと疑われることがあります。その結果として闇金の仲間だと推測されれば、警察の要請によって口座が凍結することになってしまいます。

まとめ

闇金の利用によって、信用会社であるCICやJICCに影響が出ることはありません。ただし自分名義の口座が凍結される事により、全国銀行協会に情報が載る可能性はあります。全銀協に情報が載ると日本で口座の開設が出来なくなるため、その後の社会生活を営むうえで大変なデメリットとなる場合があるでしょう。