質問者

闇金から借りた者が、これから想定しておくべきリスクはありますか?

正野弁護士正野嘉人弁護士

先にも述べたように闇金は借りた者を生かさず殺さず、嘘と恐喝で一生お金を巻き上げに掛って来ます、完済金を払ったとしても関係を切ってくれません、理不尽な金銭要求にも払わないと嫌がらせをして屈服させてくるので、関係先含めて嫌がらせを覚悟する必要がリスクと言えると思われます。

奥野弁護士奥野正智司法書士

嫌がらせです。また、一度借りると、グループ会社に個人情報が渡ります。新規の貸し付けの連絡が入り、闇金に返すお金を闇金で借りるなど絞り取れる所まで絞り取ろうとしてきます。

1.元利金を支払っているうちは何事もない

闇金業者の融資は小口の貸し付けが基本であり、大抵は数万円程度、多くても10万円くらいが限度となります。そのため毎月一定額ずつ返済を繰り返していけば問題なく返せるだろうと思いがちですが、そのような判断から安易に金を借りてしまうととてつもない地獄を見る羽目になってしまいます。

闇金業者も金を貸し付けた翌日からいきなり金を返せと怒鳴り込んでくる事はありません。たとえば10日後が1回目の返済日に指定されていたとすれば、その口座にいくら振り込むようにとの電話が事務的にかかって来るだけで済むでしょう。

このようにして元金や利息を問題なく支払っている間は闇金からなんらかの悪質な行為が起こされる事はありません。振込の指示を受けてそれに従うという事を繰り返していくのですが、ここで問題となるのは元金に対する利息です。振り込みをいくら続けても利率が高すぎるせいで終わりが見えず、結果的に支払いが滞って来た時に闇金業者は本性を表します。

2.元利金が支払えなくなると取り立てが行われる

闇金業者は顧客の電話に取り立ての電話を何度もかける

毎回の返済日に欠かさずできていた元利金の支払いがどこかの時点でできなくなった途端、それまでは温厚だった闇金は急に声を荒立てて脅迫めいた言葉を投げかけてくるようになります。

怒鳴ったり脅しをかけたりする事によって精神的な圧迫をさせる他、さらに悪質なのがそういった取り立て電話が一日に繰り返し何度も行われる事です。着信に応じなければ余計に闇金を怒らせることになります。そのため顧客はやむを得ず電話に出ますが、その度に返さなかったらひどい目に合わせるという内容の脅迫を受けるため精神的な被害は大きくなっていくばかりです。

 

それでも支払われないと勤務先など緊急連絡先へ連絡される

取り立て電話を繰り返しされたとしても、本当に返せる金が手元に全くない状態であれば闇金の狙いは第三者へと及びます。そこで被害を受ける事となるのが緊急連絡先として提出した相手です。顧客が闇金に対して提示する緊急連絡先は、会社や家族であることが通常であるでしょう。

勤務先に取り立て電話を行われてしまえば本人の社会的な地位は一気に崩れ去ってしまいます。鬼電被害を受ければ業務妨害にもなり、それを引き起こす原因となった顧客本人が責任を問われる事態も想定できます。

 

ピザの出前や消防車を呼ぶなどの嫌がらせをされる

上記のような取り立てや嫌がらせが更に深刻化してくると、ピザなどのデリバリーを勝手に注文されたり消防車などの緊急車両を呼びつけられたり、迷惑行為以外の何ものでもない悪質な嫌がらせを受けるケースがあります。

デリバリーは帰ってもらえばよく金銭を支払う必要はありません。ですがやはり自分の立場や精神負担の面を思うと大きな損失と言えるでしょう。

 

自身のご近所、会社のご近所にも同様の嫌がらせが行われる

デリバリーや消防車などを勝手に呼びつけられる行為は自分自身だけの被害に留まらない場合が考えられます。このような嫌がらせを受けてもなお取り立て電話に応じなかったり振込の実行がなされなかったりすると、闇金業者は全く関係のない周囲の人々まで巻き込んできます。

自宅住所や会社住所の近所にそのような行為を及ばせる事があり、それはつまり自分自身と闇金との繋がりを周囲にも広く知られてしまう事を意味します。社会的な孤立のリスクが増すため、本人の立場が非常に危うくなるのです。

3.口座やスマホを郵送する様に指示される

口座を渡す行為は犯罪

闇金は利息を払えない人に、交換条件として口座譲渡を要求してくる事があります。これに応じてしまうと犯罪となるので要注意です。

他人に譲渡する目的で口座を開設する事は犯罪に当たると法律に示されています。更にそれを譲渡する事も同様です。このようなケースは詐欺行為に該当し、逮捕というリスクの他に以降の口座開設が一切できなくなる恐れがあります。

スマホを渡す行為は犯罪

口座譲渡と同様、スマホの譲渡も携帯会社に対する詐欺行為に該当するため犯罪です。また携帯の場合は仮に罪を免れたとしても端末の支払い請求が自分に降りかかってくる事になるため、後々の金銭負担もする事となります。

 

※犯罪に加担したときのリスク

コンプライアンスがしっかりした職場の方ほど、闇金業者に弱みを握られてしまうケースが多いです。コンプライス重視型の企業は従業員の行動にも厳しい視点を持っている場合がほとんどであり、軽犯罪に手を染めたとなれば即座に解雇を命じられる危険性まで生じます。

そのため口座やスマホを闇金に渡した人は何があっても企業に実情を知られるわけにはいかず、それを弱みとして握られた結果いつまでも闇金業者の言いなりになってしまう傾向があるのです。

実際過去には銀行員が闇金業者に弱みを握られ、銀行の鍵を渡した事により逮捕されてしまうという事件も起きています。

 

まとめ

闇金と関われば関わるほど、弱みや個人情報を握られてしまい抜け出すのが難しくなります。家族を巻き込んだり家族を巻き込んだりするだけでも大きな損失を被ってしまいますが、自分自身の社会的信用性を失う事にも繋がるためその後の生活そのものが上手く成り立たなくなってしまう恐れも出てきます。

それを防ぐためにはなるべく早く専門の弁護士へ相談し、闇金の取り立て電話から一刻も早く解放される必要があります。

闇金対応に慣れている弁護士であれば即日解決も難しくなく、二次被害を引き起こす前に事態を収められる可能性が高いです。

また仮に闇金業者に口座やスマホを渡してしまっていたとしても、弁護士には守秘義務があるため警察に通報することはありません。あるいは闇金業者に渡した口座やスマホが犯罪に実際に利用され、それが元で逮捕されるに至ってしまったとしても、事情を把握している弁護士がいれば対処してもらうこともできます。

メリットのある選択をして自分のことも周囲のこともリスクから守らなければなりません。